フルミストについて
2025年9月18日
「フルミスト®点鼻液」は鼻の中にスプレーするタイプのインフルエンザ生ワクチンです。
2歳から19歳未満の方が接種できます。(海外では49歳まで可能)アメリカでは2003年から使用されており、日本では2024年から使用できるようになりました。
鼻腔内に噴霧(スプレー)するタイプのワクチンなので、従来の注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)と異なり針穿刺の必要がなく、「痛くない」ことが大きな特徴になります。また、不活化ワクチンである従来の注射インフルエンザワクチンの予防効果が 4~5ヶ月程度なのに対し、生ワクチンである「フルミスト®点鼻液」は、予防効果が約 1 年と長く持続する点も特徴の一つといえます。
効果
「フルミスト®点鼻液」は、鼻腔内に噴霧することで、インフルエンザウイルスの侵入経路である鼻粘膜に直接免疫を誘導するため発症予防効果が高く、重症化を抑制できると考えられ、従来の注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)と同等の効果があると評価されています。
フルミストのメリット
痛い注射をしなくても良い
とくに乳幼児で有効と言われている
接種回数が小学生以下でも1回でよい
鼻粘膜の表面に免疫を作るので高い感染防御効果を期待できる
効果の持続が注射によるワクチンより長い
フルミストの安全性
主な副反応としては、軽いカゼ様症状(鼻水・咳など)を認めることがある。
他の予防接種同様、ごくまれに、重大な副反応として、アナフィラキシーやギランバレー症候群などの報告があります。
接種不適当者 (接種を受けることが出来ない方)
· 接種の対象となる年齢以外の方
· 明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している方
· 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
· ワクチンの成分(鶏卵、ゼラチン、ゲンタマイシン、アルギニン)によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方
· 明かに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
· 妊娠していることが明らかな方
接種要注意者 (接種の判断を行うに際し、注意を要する方)
以下のいずれかに該当する場合は、予めご相談ください。接種は控えた方が良いと医師が判断した場合は、ご希望があっても接種出来ないこともありますのでご理解下さい。
· ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管 性浮腫等)等の過敏症の既往のある方
· アスピリンを服用している方
· 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の疾患を有する方
· 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
· 過去にけいれんの既往のある方
· 過去に免疫不全の診断がなされている方、近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
· 重度の喘息を有する方、または喘鳴の症状を呈する方
· 鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーを呈するおそれのある方
· 生殖能を有する方:妊娠可能な女性においては、あらかじめ約1か月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2か月間は妊娠しないようにする必要があります
